野菜づくり事始め記  =その4=

 チャレンジしながら楽しめる野菜づくりを目指して、4年目を迎えた。パソコンの前に座る時間の多い日々のなかで、畑に出ると心が洗われるような気持になる。トライ&エラーの繰り返しであるが、成功または失敗というはっきりした答えが必ず出ることがよい。毎朝、野菜栽培の彼我比較をしながらランニングを行っているが、教えてもらうことが少なくなってきた。毎日、必ず100%無農薬・有機栽培の収穫物を食べていることも喜びの一つだ。今は、キャベツ・アスパラ・ワケギ・ネギ・コマツナ・シュンギク・サニーレタスなどが食材となっている。

 昨年度を振り返る
 昨年度は耕筰面積を60坪から100坪に拡大した。毎年、大雨が降ると水浸しになっていた土地を40坪開墾作業をして増やした。水対策として排水用の溝を新たに数十m作った。野菜の自給自足を10年後位の目標にした。

 初めてのスイカ栽培
 4月末に大玉スイカの接ぎ木苗を3株購入する。OBの金志さんに教わったように、小畔川沿いに生えている葦を刈り取り敷きワラとする。8月2日10kgの大玉スイカを初めとして、合計12ケのスイカを収穫した。甘味が少ない点が課題であった。これは接ぎ木苗を育てたためと考えた。

 真夏にタネからキャベツ栽培
 野菜自給率アップのキー野菜はキャベツである。一番難しい時期にタネから栽培するトライをした。カラ梅雨模様で日照りの厳しい7月初め、畑にタネまきをした。虫対策用にネットをかける。このキャベツが順調に育ち、9月末に収穫した。一番暑い時期に育てた栽培記録は貴重なノウハウである。

 タネからキュウリ栽培
 野菜を"作って喜ぶ"原点はタネから栽培することである。4月末「さつきみどり」というタネを購入し、タネまきをした。1m×3mの畝で栽培。6月中旬の初収穫から9月10日ころまで毎日10本位の収穫がある。昨年までは葉が白くなる"うどんこ病"の被害がひどかった。今年は病気にもならず大豊作であった。これはタネがよかったからと判断した。これも貴重なノウハウである。

 虫対策
 市販されている防虫ネットの中で一番よいと判断した「ウルトラ防虫サンサンネット」(アルミ繊維入り)を購入して、ハクサイ・キャベツ・小松菜・小カブなどを栽培した。網の目が1mmであるが虫が入ってくる。八王子にある農業試験所によると"虫の侵入を防ぐには網の目が0.88mm以下が必要である"とNHKテレビで報じていた。課題として虫対策の継続展開が必要である。

 収穫物の保存
 昨年は例年より10日早く9月末から大霜が降り、寒さの厳しい冬であった。この寒さのため保存していたサツマイモは3分の2が、サトイモは2分の1が寒さにやられた。昨年は新着想として米のモミ殻の中に保存することをトライしたがNGであった。

 今年度の計画
 まずはスイカをタネから育てる。そうすれば甘味も増すはずである。育てる喜びの原点はタネから育てることであると思う。3月27日にスイカのタネをポット(数cmの大きさのポリ容器)にまき、ミニ温室で苗作りにとりかかった。

 お裾分けは相手に喜ばれることが基本である。小玉スイカ、大きい実の甘いイチゴ、ヤマイモなどは必ず喜ばれると考えている。これらの耕筰面積を今年は大幅に増やす。

 サツマイモ・サトイモ・ヤマイモの保存をキッチリやりきりたい。今年は保存法の原点ともいうべき"土中保存"をトライする。

 虫対策として今年は虫が嫌って寄り付かない予防処置をトライする。早速、乙類焼酎・木酢・米酢・アルカリイオン水を購入した。アセビ液も試してみたい、アセビは近くの山に行って探さなくてはならない。5月からトライだ。

 育てる喜び。
 収穫し食べる喜び。
 お裾分けする喜び。
 今年もこの3つの喜びをさらに一歩進める年だ。

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記:大澤 敏夫(2003-05-01)