<ウィルス体験記>”こんにちは!”とも言わないで

 不意の来訪者
   ”こんにちは!”とも言わないで
   そーっと我が家のパソコンに
   楽しいメールと共に来て
   何故か皆を苦しめる
   それはウィルス・・・・・・・
 まあ こんな風に参りました。名乗らずに来て、挨拶がないので侵入者ですね。

 12月のある日 文字化けしたメールがありました。 友人とやりとりがあったので友人からかと思いました。ご丁寧に添付ファイルを開きました。写真かと思って。
 実は、もう1台のデスクトップWin3.1を持っていまして、くたびれたのか、時折、文字化けしている場合があります。従って私は文字化けに抵抗感がないのです。これが始まりなのです。後からわかりました。

 我が家の備えは
 そのときの我が家の状況は,一口でいえば全くの無防備でした。先ずバックアップは無し、メールは受信・送信トレイに100通以上ためっ放し、マイドキュメントにはワード・エクセルの遊びのデータが無秩序に保存。取り扱い説明書は読んだことなし、何しろ20GBのハードディスクを活用しペーパレスを実施していました。
 古いパソコンはWindows3.1で一太郎でかな入力で文章を作成し、新しいパソコンはWindows Meでワードでローマ字入力で使用していました。用途は殆どメールが多かったと思います。まあボケ防止のための使用でした。

 被害の状況
 次の様なご迷惑をお掛けしました。
 1通:先方のパソコンに侵入したようです。被害は不明です。
    拡散の話はありません。
 1通 先方のアンチウィルスに掛かりウィルスが無害化されました。
 1通 先方のアドレスが変わったので、メールアドミからあて先不明で
     戻りました。
 1通 文字化けしていて全く分からないので、私から出したか、あるいは
    同時に受けた共通の被害者か不明です。
 その他一部の方に確認をしましたが、他には無い様でした。以上の結果からアドレス帳から出るばかりでなく、受信トレイからも出たと思われます。

 私の行動
 次々とメールアドミやユーザークラブから警告が着ましたが全部英文です。プロバイダーもウィルスについて何処かに報告したとか、更に報告せよとか4通位のメールが着きましたが、私を助けて呉れるものはなさそうです。
 慌てましたが、取りあえず、メールのアドレス帳を空にして更に受信トレイを空にしてから、プリインストールされているウィルススキャンを掛けましたが、何も出ません。更に、最新バージョンをダウンロードしてからスキャンしたら、PWS-gen.Hooker (トロイの木馬)が表示されました。壊れたファイルはC:\WINDOWS\SYSTEM\KARNEL32.EXEでした。

 ここで、大澤さんと近藤さん(Egobnetの方々)に救助依頼を出して沈没しました。ご迷惑を最小にするためです。しかし大澤さんのメールはアドレスミスで戻っている事が後でわかりました。アドレス帳を空にして手で入力した為です。余程慌てていたのでしょう。パソコンの販売店に相談しましたが、OSではどうしようもないと言われ再インストールをここで覚悟しました。

 さてこれからが大変です。取り扱い説明書を見た事もないので、どうしてよいかわからない。内容はあっち飛びこっち飛びで理解が難しいのです。ネステイング(ある構造のなかに別の構造を設定すると)が深いですね。何とか、ドキュメント(書類)類はフロッピーディスクに初めてバックアップしました。Dドライブにその他のデータと通信の設定をバックアップしました。

 この時、通信ソフトはOutlook Express を使用していますが、電話線を切断しているとバックアップ出来ませんでした。ご迷惑を最小限に留めるために電話線を外していたら、エラーが出ました。お恥ずかしいのですが、これは初めて知りました。

 インストール作業も時間が掛かりますが、ソフトの内容が分かった点は良かったと思います。この次にインストールする時はもっと内容を吟味して入れ直す積もりです。通信のデーター設定も終わり、改めてウィルススキャンをかけますと最近のヴァージョンに更新は出来ましたが、スキャンは出来ませんでした。契約期間切れとか、何とプリインストールされているものは試供品だったようです。1回のウィルス発見で切れたのか、再インストールで切れたのか分かりません。それにしても30分位掛けてダウンロードしたのに残念です。よく説明を読まないといけませんね。

 暫定対策
 この様にして再浮上してきた訳ですが、久し振りにメールを開いたら救助アドバイスがありまして大層嬉しく思いました。 私は一人ではないのだと。現在は、少しのデータも常にバックアップします。暫時アドレス帳は空にしています。メールのプレビューは非表示にしました。プレービューを見ただけで感染するのを防ぎます。暫くこのままでいきます。

 恒久対策
 1.お勧めに従いアンチウィルスソフトを導入する。
 2.プロバイダーのお好み着信サービス(有料)を契約する。
   (ウィルスチェックがあるらしい)
 3.受信トレイは空にするが、プロバイダーとユーザークラブのメールを
   残しておく、ウィルスメールがきた場合、プロバイダーかユーザー
   クラブにメールが行くので多分警告が来る。
   それから再インストールする。
   これは無料で出来るが、ずるい方法です。
   しかもタイプの異なるウィルスには対応が出来ません。

 ご提案
 現在私の知っている知識はほんの僅かですが、ウィルスメールの見分け方として
 1.文字化けしたもの
 2.添付ファイル付きで、尚且つRe:の返メールになっているもの・・・等だそうですから、これらを受信トレイで見つけたら開かず削除するようにします。但し、親しい人からきたものを削除するのは心苦しいものです。そこで、相応しいメールの条件を仲間で決めたら如何でしょうか。
 即ち、(文字化け)OR(添付ファイル付き)AND(Re:付き)=削除として  例えば、 (添)お元気ですか。とタイトルを書く、出来ればReも止める、本文に添付ファイルの有無を書くのは従来のウィルスには有効ですが、最近の場合はタイトルに入れないと本文を見る前に判断を必要と致します。前に入れたのは、後ろだと長文のタイトルでは表示する時に省略されるからです。こんな事を考えても次々と新しいウィルスが出てきますが、その時は更に考えませんか。条件式を直せば良いのですから。折角の親しい間柄のNetをウィルスめの培養土にしたくありません。ご意見又はご指導をお願いします。

 おわりに
 以上が私のウィルスに対する体験です。 諸賢のご意見ご指摘が頂ければ幸いです。
 しかしウィルスには困ったもので現在56000種類あって、毎月200種類程度新規に発生するとか、仮に対策を講じても直ぐにゲートは破られて駄目になるそうです。ウィルススキャンも1週間毎に更新されていました。従って我々の様にたまに使用するユーザーにとって、そんなに沢山ウィルス対策に時間と費用はかけられません。気軽にパソコンを導入したらウィルスに追われて専門家並の知識を要求される、なんて一寸おかしい気がします。

 更に失礼ですが、ウィルスに依ってご飯を食べている人達の存在もある様で、変ですね。でも、久しぶりに緊張して、慌てて、家族の手前知った被りをしたりして、頭は活性化 したのではないかと思ったりします。取り扱い説明書もまじめに読みます。 憎きウィルスも良い点もあるのかと・・・いや違います。逆境こそチャンスですね。
 最後まで拙文をお読み下さいまして感謝します。明日が貴方にとってより良い日でありますようにお祈りしています。(ロジック記号しか解らない 杉山)

記:杉山 守(2001-12-21)