ネパール・ボランティアに参加して
(今回は24才の若者から81才のおじいさんまで元気に参加)

 私達ボランティアは成田からシンガポール経由カトマンドウと 関西空港発上海経由カトマンドウ直行便と2手に分かれ現地入りしました。

 私達6名は(120Kgのダンボール、子供の古着と学用品とともに)成田発pm19時発のシンガポール航空で7時間のフライトの後、シンガポール空港に夜中につき、空港で仮眠後9時発の飛行機で約5時間をかけ11時にカトマンドウにつきました。(時差約3時間)ネパールは日本の沖縄と同じ緯度にあり平地ではかなり暑い国です。首都カトマンドウは四方を高い山に囲まれた盆地にあり飛行機は中型機(200名)のみでジャンボは降りることができません。

 ネパール王国は東西に約900km、南北の巾は狭いところで約150km、広いところで約250kmあります。北は中国(チベット)南はインドと接しており、交通機関は鉄道はなくバスか徒歩で、タクシーは鈴木自動車がインドと合弁で生産している880ccの車が多く走っています。ネパールの人口は1800万人でそのうち約200万人がカトマンドウに住んでいるそうです。

 道路の信号機も日本の援助で作られた王宮前の信号がネパールで1ケ所のみでほかに信号は無いそうです。テレビも町で見かけることはありませんでした。また停電が多く食事する時はろうそくを使っていました。

 空港から繁華街まで5km程で約30分程度で、町の中は狭くてゴタゴタしてますが道路はゴミ等も少なく割合きれいで、よく観察すると毎朝ほうきで道路を清掃していました。宗教は仏教とヒンズウ教で牛は神様とかで道路の真中で寝そべって動かず車が轢かないように避けて通っています。

 次の日小学校を訪ね日本から持ってきた衣類と学用品を渡すためカトマンドウから西へ約50kmにある学校へ2時間30分かけて行き途中は2000mクラスの峠を越えて行くのですが、山に木が1本も生えていません。2000mの下から上まで段投畑で日本ではまず見ることのできない背景です。水道もないため山の中腹から水を汲み野菜に水をやるそうです。現地の野菜はジャガイモ トウモロコシ マメ等が作られていました。

 学校では低学年(1,2年生)中学年(3,4年生)高学年(5,6年生)と共学のようでした。これは教室がたりないためのようです。

 もっていった品々はその村の有力者の協力のもと学校の校長先生、先生とで貧しい子供達をリストアップしその子供のサイズに合った衣類を一人一人に渡し、もらった子供はかならず胸のところで両手を合わせ感謝しそのしぐさが本当にかわいくこのとんでもない山の中まで飛行機を乗り経ぎやって来た甲斐があったとつくづく思いました。

 途中で日本の他のボランティアの人達にも会い笠間から来た人達は小学校をつくるボランティアで来ているそうで学校を建て現地に寄付をするそうです(学校は300万位)。その他イチゴの作り方を指導している長野県の人達等々いろいろの部門で現地の生活を少しでも豊かにと支援しているグループが沢山あります。

 今回初めてネパールに行き物質面での日本の豊かさとネパールの貧しいけれど心の豊かさをこの目で見て健康でいられるかぎりこの子供達を応援して行きたいと思っております。

 ぜひ皆様方も機会をつくりネパールを訪ねてください。子供達がすばらしい笑顔で待っています。

《追記》 本文はグリーンクラブでの報告内容を掲載しております。

記:山田 正幹(2001-11-01)