北東北・桜・温泉巡り

 5月連休に青森、秋田、岩手方面に森山一族で出かけて来ました、会員の参考になればとまとめてみました。関東近辺の有名な花所は大分見た感じなので、今年は思い切り足を伸ばし東北北部をターゲットに計画を組んでみました。なお、大沢さんの昨秋の投稿との重複がありますが宜しく。
 メンバーは私の兄弟とその連合い9名、何せ現役も多い事なので5月3日〜5日の決行となる、多案の選択に就いては参考のため、後ほど述べます。

 5月3日
 高崎から新幹線で駆け付けた7名と大宮を7時18分の盛岡行きに乗車。盛岡へは9時18分に到着。JRのレンタカー2台に分乗し角館へと向かう。
 山合いのひっそりした町に武家屋敷が並び、屋敷に生い茂る樅や枝垂れ桜は300年以上の古木もあるとの事でした。板塀や屋敷の外壁の黒と枝垂れ桜の淡いピンクのコントラストが見事なはずだったが、今年は3月末頃の馬鹿陽気で花は既に津軽海峡を渡り函館へと北上しておりました。一言申し添えますが数年前100kmマラソンこの角館をスタートし、山あいのコースを一路北上し、鷹巣と言う町のゴールへひた走った思い出がつい昨日の様に思い出されます。
 この後田沢湖を通過して秋田駒ケ岳の麓から乳頭山を目指しドンズマリに東日本温泉人気第1位の乳頭温泉鶴の湯、特に鄙びた露天がいい感じでした。連休のせいもあり後から後から車が入って来るのには驚きました。宿泊は岩手山北山麓の安比高原グランドホテル。スキーで開発された所、だだっ広い駐車場もこの時期はガラガラ状態,大変ですね。

 5月4日
 安代ICから弘前ICを経て弘前城へ。連休中の人出の予想第3位(120万人)30日には27万人出たとの事。心配した程の大渋滞もなく入城。立派な桜の木が御堀端から城中に多く見れたが花は既に無く天守閣前の広場の八重桜が人々の目を楽しませてくれた。高速道路で津軽平野に入って直ぐ左前方に真っ白な雪に覆われた秀麗な山「岩木山」別名津軽富士とも呼ばれています。
 是非行きたいとの声で早速岩木山へと向かう。8合目までスカイラインが開通、その上はリフトで展望所へ。今日は最高の天気で日本海、津軽海峡、八甲田、秋田の山々と360度の大パノラマだ。山頂付近では春スキーを楽しむ人々が、また、8合目の駐車場付近ではパラグライダーを楽しむ等遊びも人それぞれである。再び弘前から東の八甲田へと車を走らせる。次第に高度を上げる頃道路脇には雪が多く見える様になる。
 八甲田山の登山口にもなっている酸ヶ湯温泉は3回目の訪問であるが来る度に大きくなっている。十和田湖へのルートにもなっている強みはあるが湯治場の素朴さを失わない方針が人気の秘密?、いや、やはり混浴のせいか?。千人ヒバ風呂入口は男女別々になっているがその先で浴槽が一緒になっています。関心のある方は一度お出かけになっては?。
 酸ヶ湯から傘松峠にかけては豪雪地帯、多い所で5M位の「雪の回廊」、路駐が多いがボーダーやスキーヤーがこの辺で楽しんでいる様である。奥入瀬を下流から登る中間辺りの石ヶ戸(大きな一枚岩が木に支えられ小屋の様になっている)の散策路より岩を噛む清流、目を癒す新緑、澄み切った空気、命の洗濯とはこの事か?。
 子ノ口で十和田湖とのご対面、雄大である。発荷峠から十和田IC経由で安比へ。

 5月5日
 今日は岩手の三陸海岸へ。盛岡から宮古へ山越えの一般道、古いトンネルも多く運転に気を使う、休憩所も道の駅が1箇所と不便だ。宮古から浜通りを北上、田老町の展望台や三王岩から太平洋の荒波が岸壁に荒々しく砕け散って行く様は雄大な景観だ。宮古へ戻り御目当ての浄土ヶ浜へ。高僧がこの景色を見て「これぞ極楽浄土」と言ったと云われている。白い岩と青松、綺麗な砂浜、荒波を遮った静かな入江、前回程の感激が沸いて来ないのは何故か?。花より団子、港の近くで新鮮な海の幸をたっぷり頂きまずは満足々々。
 あとはひたすら新幹線18時02分に遅れないように安全に目一杯飛ばして盛岡へ無事到着。新幹線の人となる。

記:森山 精也(2001-5-16)