紅葉のカナダへ

ロッキーの宝石
「レイク・ルイーズ」
アサバスカ氷河

日 程   平成12年10月3日〜10日

メンバー  近ツリ ツアー 30名

コース

第1日

 家内の念願のカナダ行きの実行の日がやってくる。時期的に少し遅いかと心配したが、紅葉にピッタリで、好天にも恵まれ最高の旅を楽しむことが出来大満足であった。池袋経由で京成線で成田へ、日中なので電車が空いていて荷物持ちには助かる。成田で軽い食事を済ませツアーのメンバーと合流、TDは黒柳さんという独身の男性で物腰の柔らかい感じである。エアーカナダとANAの合同便で日本人客も多く、食事・言葉も日本人向けに対応がされており気楽な旅立ちとなる。トロントまで12時間15分の長旅も何とか無事到着するが、バッグが1個紛失し搭乗員早速のひと仕事、30分ほどで探し出せる。トロントから1時間半程でナイヤガラへ、 部屋へ入ったのが9時頃と遅い。ホテルの35階のレストランへ夕食に、着席や注文を済ませるのにひと苦労。しかしライトアップされたナイヤガラの滝の色が赤青黄色などに刻々変わって行く美しさは見事である。

第2日

 今日は1日滝三昧、9時出発の第1弾は「霧の乙女号」。合羽を着て滝しぶきをよける、小さく見える船だが500人乗りでアメリカ滝・カナダ滝の滝壷まで行き、下からの雄大な眺めを堪能する。昼食はスカイロンタワー160mの高さで1時間に1回転するレストランで両滝はもちろんだが、滝の上部からオンタリオ湖の奥の方までひと目で眺められる。食事の後は、ナイヤガラ川に沿って渦巻きポイントや花時計などを見物してからトロントへ。 中華レストランで食事をとって、また市内のホテルへ、CNタワーや世界で1番早く建てたドーム球場の近くで中心街に位置していた。

第3日

 トロントからオンタリオ湖沿いを東にひた走る。道路沿いに紅葉した木々が延々と続く、そのスケールの大きさにはただただ感嘆する。商業の中心がトロントで政治の中心がオタワと言われ、国会議事堂や銀行、大使館、歴史博物舘などヨーロッパ調の建物も多く落ち着いた街並みである。また、バイワードマーケットと言って農作物を露天に並べ売ったりしていた。

第4日

 今日のお目当てはローレンシャン高原、メーブル街道をひたすら北上し、牧場や林がどこまでも続く。昨日より少しずつ高度が上がってきて紅葉の色が一段と鮮やかになって来る。ローレンシャン高原は1300m位の標高、きれいな湖のまわりにお伽噺に出てきそうなホテルが緑の森の中に静かに現れたときには思わず車内からオオーという大きな歓声があがった。オプションは頼まなかったので、フリーでトレンブラン山のゴンドラに乗り山頂へ行くが、気温1度で昨日降った雪がうっすらと残っていた。山麓駅で昼食を済ませてからスケッチと買い物組にわかれ、それぞれに楽しむ。

第5日

 今日は最大の長旅で東部から西部へと移動する。早発ちのためお弁当の朝食。ローレンシャン高原からモントリオールまでバス、暗くて何も見えない。エドモントで飛行機を乗り継ぎ、冬季オリンピックで有名なカルガリーまで飛ぶ。カルガリーからははるか遠くにカナディアンロッキーの山並みが遠望できる。街外れの丘にスキーのジャンプ台もあるが日本のように山の中腹にドンと構えているのとだいぶん感じが違う。ロッキーまではほとんど平らな道路で、いきなり急峻な岩山が迫ってくる。森林限界がかなり低く、上の方はガレた岩質でもろく横にクラックが何本も入った独特の山容である。バンフはスキーでも有名、人口7000名ほどのこじんまりとしたきれいな街。買い物で1軒に立ち寄る、最高のホテルバンフスプリングスに今夜は宿泊。料理のメニューも質も一流、生バンドも出演、瀬戸の花嫁・荒城の月・上を向いて歩こう等日本人向けのサービスもたっぷりであった。 夕方のひと時、バンフのすぐ東に聳えるカスケード山をスケッチする。

第6日

 いよいよ氷河観光へと向かう。バンフからジャスパーに向かう氷河ハイウェーの一部、往復380kmが今日のルート。ロッキーの宝石と言われるレイクルイーズや水の色が光の向きできれいに変わるボウ湖などを見てから、今日の大イベントであるコロンビア大氷原のアサバス氷河の雪上車観光。幅1km、長さ6km、氷厚100mと言う大きさ、冬は-40度位になるそうだ。氷河の氷で飲んだ水割りの味はなんとも良い味でした。ロッキーで一番高いのはマウントトロブソン3954mで3000mを越える山がかなりある。バンフの少し下にあるケンモアーの駅舎の一角のレストランで夕食、サーモンに巡り会える。今日のガイド懸尾隆一のガイド振りは若さとやる気がみなぎり好感が持てた。冬にはバンクーバーのアスペンでスキーのガイドをやっているとのこと、在住6年、バンフには日本人ガイドが200人もいるとのことでした。

第7日

 ホテルを真っ暗な中、6時半に出発。朝焼けの空とカルガリーの夜景?のコントラストが鮮やかでした。 カルガリーで2便に別れる。1便がスタートしようとしたが故障で1時間半遅れとなる。嫌な予感がしたが、何とか無事バンクーバーに到着し、程なく2便メンバーと合流する。超満席となったCP-003便で成田へ向い、帰国の途についた。(注)旅費26万円/人

記:森山 精也(2000-12-3)