北欧ゼロエミッション視察ツアー参加記

 北欧ゼロエミッション視察ツアーに行って来ました。ようやく時差ボケもとれ、朝のジョッキングも復調、頭の体操にと、旅行記を書きましたので笑読ください。毎朝のジョッキングを楽しんだ余録は後日談にします。

 感じたこと
 北欧の都市は伝統文化を大切にする風土で、生活物資を大事に無駄なく使うことに通じ、市民に浸透している。(消費税が高い25%)
 ストックホルムでは日本食がブーム(日本人のスリム体型に憧れて)本質的に日本人は環境に優しい生活が出来る国民だと実感する。日本人の素晴らしい資質(ポテンシャル)が高度成長の利便性追求で眠っている、目覚めさせるために環境情報の提供、共有化が望まれる、環境危機を感じる専門家、賢い主婦のみの依存体質から脱皮させる社会全体の仕組みが必要、構築の手法は北欧に学ぶ価値がある。

 学ぶべき手法
 0,エコーセンターでの児童教育と企業教育・・インターネット活用
 1,消費税を高くして福祉、環境施策の充実、勤労と心の豊かさへ
 2,自然エネルギーの奨励施策、(マス効果で先端技術開発)
 3,ゴミ処理を民間委託(資源回収、リサイクルで自立経営)
 4,自転車の活用(専用レーン)で省エネ、大気汚染防止、健康促進、
   路上電柱の地中化で専用ラインスペース確保と美観向上、
   女性の健康美は圧巻、
   出生率も増加傾向(デンマーク1.9人)
 5,郊外はロータリー交差点化(信号待ちゼロ=省エネ、マナー育成)
 6,既存のインフラ活用、ガソリンスタンドでの危険物回収
 7,石畳歩道(雨水吸収で沈下防止)・廃棄物の無機化ブロック活用
 8,屋上の緑化(断熱とCO2の吸収)
 9,駐車場の緑化(CO2吸収と美観)・廃棄物の無機化ブロック活用

 視察概要(8/25〜9/3)
 ・ドイツのハノバー市(2泊)→2000年万国博覧会を見学、
  万博テーマは地球環境の保全(循環型社会の構築)
  日本の展示館も見学、紙で造った館で解体後リサイクル紙へ
  人気館は(オランダ、フインランド、スウェーデン、ドイツ、日本)
  オランダ館は温暖化で国土の水没危機を回避するために世界へ
  化石燃料の消費節約手法を提案(屋上庭園、風力発電など)
  *消費経済大国アメリカの展示館なしは残念(マックが協賛?)
 ・デンマークのカルンボ市(1泊)→火力発電所を核に循環型産業網
  コペンハーゲン都市は休日の観光ツアーと買い物
  *風力発電を債券公募で推進15%→25%(2008年)
 ・スウェーデンのヨーテボリ市(2泊)→ボルボ社、廃棄物処理会社
  ボルボ社はフォードに買収された事でプレゼンも元気がなかった。
  廃棄物処理会社はゴミの分別回収と産廃、家電の分解資源回収
  資源売却と可燃ゴミの焼却、回収熱を売却(ボルボにも)自立経営
  ストックホルム都市(3泊)→エコセンター、バイオ発電、先進企業
  エコーセンターは市民、企業(社員)への環境教育を有料で実施
  バイオ発電(コージネ)は森林の間伐材をチップ化して、燃焼させ
  3地域に暖房用蒸気を供給、余力熱で発電・・・夏はメンテで休止
  *原発は、ドイツとスウェーデンとも廃棄の方向で動いている

記:土屋 丈夫(2000-09-09)