晩  秋


 10月下旬の雨飾山麓湯峠(長野県小谷村)。前日の初雪も消え、黄色と赤の紅葉と、すでに葉を落とした白い幹が、大渚山の稜線から昇りはじめた朝陽に照らされて美しいコントラストを見せてくれた。秋から冬へ移ろうこの美しさも、わずか数分の出来ごとだった。

<記:井田 靭性---2006-01-03>