ヴァレ・ブランシュ氷河


 2月19日〜26日、”スキー同好会(別称:orld ki cademy)”でフランス・シャモニーへ出かけた。事前調査結果、一番心配していたのは天候であった。以前、1週間滞在して天候が悪く、滑れたのは3時間だけという体験者が参加者の中に2名居たからである。結果としては、今回もほぼ好天気に恵まれた。ただ、写真を撮る立場からみると夕焼けの日が一日もなく大変残念であった。

 シャモニー・スキーで一番の目玉はヴァレ・ブランシュ氷河スキーである。標高3800m地点からシャモニーまでの標高差2800m、全長22kmの滑降を行う。氷河が削り取った針峰群の谷間を滑る。絶景を期待した。
 当日は、雲一つない快晴、しかも無風。別世界であり、命の洗濯を行った。

 中間地点の山小屋で昼食休み。3.5ユーロの暖かい紅茶の美味しかったこと。  ここで三脚を使い2枚の写真(最上部と最下部に掲載)を撮った。
 氷河は急斜面に来ると最上部の写真のように崩れ落ちてくる。山岳写真に欠かせない雲が少し出てきた。氷河のダイナッミックさが少しは表現出来たかな?

 先日、写真同好会で指導してもらっているプロ写真家の根岸一郎氏に見てもらう。シャモニーの写真の中では右の写真(山の影を主役として撮った)が一番よいとおっしゃる。自分の考えと違うので一瞬「エッ?!」と思った。写真術の奥行きの深さというべきか、プロの眼力と素人との違いを感じた1例であった。    

<記:大澤 敏夫---2005-03-30>