夕焼け


 美しい夕焼けを写真に撮りたい。そのためにはどんな天気の日を選べばよいかを知るため、自宅近くで撮影をした。風景写真を撮るとき一番注意をするのは、電柱や電線・鉄塔・煙突・看板など自然の美しさを損ねる人工建造物が写らないことである。自宅から100m位のところに幅10m位の小畔川が流れている。流れに沿って100m位の範囲が撮影ポイントとして使えると判断する。9月末から10月末まで1ケ月間夕焼けの日に毎日撮影を行うことにした。夕焼けの撮影に当たって季節が分かるものを共に写したい。この時期、この場所にあるのは、ススキ・コスモス・稲(はざ掛けしたもの)・彼岸花(時期的に終わりに近くNG)などがある。いろいろ写してみるとススキが一番写しやすいことが分かる。

 晴れている日は夕日が美しいと考え勝ちであるが、必ずしもそうではないことが分かった。快晴に近い日はNGである。夕日は雲に映えると美しい。雲がある程度あることが条件である。しかし、晴れていて、雲があっても日が沈む地平線上に厚い雲があるとNGである。
 ある日、空一面を今にも降り出しそうな厚い雲が覆っていたが、日が沈む地平線上のほんの一部に雲の切れ間があった(右の写真)。こんな日の夕日は赤く鮮やかに映えて美しい。
夕日ひとつとっても観察するといろいろなことが分かるものである。

《 追記 :2004-11-23 》
 地震予知の1つとして”地震雲”の発生があることを昨夜(11/22)テレビで初めて知りました。”地震雲”は地下プレートの圧力により電磁波が発生して起こるといわれています。テレビで紹介された夕焼けの画像を見ていて、どこかで見た夕焼けだと思い、日記を調べました。
 ”地震雲”は地震発生の7日前に発生するそうです。中越地震は10月23日に発生、その7日前の16日の日記を見ると、「今にも降りだしそうな空一面を覆った雲の一部に隙間が出来、この秋一番の不気味なまでに美しい夕焼けが見られた、写真を12ショット写す」となっています。夕焼けの写真画像の下側に表示したものがそれです。

<記:大澤 敏夫---2004-11-17>