マッターホルン


 1月16日〜24日、”スキー同好会(別称:orld ki cademy)”でスイス・ツェルマット地区へ出かけた。小生はスキーと写真撮影を楽しむことを目的とした。昨年2月のスイスでは、写真の出来が悪く、その原因を反省し、今度こそと意気込んでいた。空が真っ赤に染まるような感動的な自然現象には出会わなかったが、懸命に撮った写真を紹介します。
 ツェルマット地区の自然の代表は何と言ってもマッターホルンである。マッターホルンはツェルマットの西側に位置し、夕日は映えないが、朝日は見ごたえがあるだろうと考え、昼間にツェルマット村内のビューポイントを探し、日の出時刻に連日出かけて撮影した。
 上の写真は21日に写した。朝日が山頂部に当たるとまず金色に輝く、中腹辺りまで照らす頃には白色に変わる。雲の茜色も5分間と続かないのでこの両者のタイミングをみてシャッターを押した。

 右の写真は22日に写した。この日は教会の建物を入れた構図を考えた。雲が多くあり、茜色にならない。山頂部に日が当たると雲の上部に光りの光跡が出来た。この特徴ある光景になった時、シャッターを押す。
 日の出の時刻は8時前後でちょうどツェルマットの通勤と通学のピークの時間帯である。スイスの人は観光客をお客さまと見ているのか、道路でじっくり写真を撮っていても文句1つ言わない。

 右の写真は夕方コルナグラード(ツェルマットから登山電車で40分、標高3089m)から撮影した。 帰りの登山電車がコルナグラード駅発pm5:07であるが、pm5:15頃が1番美しい夕日が見られる。 この時間帯には1時間に1本の電車しかなく、体感温度はー15℃を下回り、凍傷の恐れがあったので残念とは思ったが、pm5:07の電車で帰ってきた。コルナグラードには夕方2回行き撮影した。目的はスイス最高峰のモンテローザ(4634m)の夕焼けを撮ることであったが残念ながらシャッターチャンスがなかった。
 観光国、スイス!。ツェルマットからコルナグラードまでの登山鉄道もそうだが、自然と調和した観光客を驚かせるような大規模な観光開発を国家百年の計でやっており、まさに観光立国”魂”なるものが至る所で感じとれた。

<記:大澤 敏夫---2004-02-14>