スイス写真便り

 シュレックホルン(4078m)
 スイスのスキー場はダウンヒルコースが10km前後と長い。2月18日登山電車でクライネシャイデックまで登り、朝一番でダウンヒルコースをグルント駅まで滑る。途中、朝日に輝いているシュレックホルンに感動。一緒に滑っている石川さん・長島さん・森山さんに写真撮影の小休止をお願いする。シュレックホルンはアイガーのそばにあるため目立たない存在であるが、すばらしい山容をしている。

ヴェッターホルン(3701m)
 グリンデルワルトから一番美しく見える山。夕日に赤く染まる時が特に美しい。最終日の2月20日、スキーを早めに切り上げる。日本語観光案内所で撮影ポイントを確認。村はずれのポイントに出かけ下見をする。夕方5時半すぎから再度下見をした場所へ。三脚を立て赤く染まる瞬間を待ち構える。この日は残念ながら赤く染まってくれなかった(右上の写真)。カメラを構えているとき、スイスの男性が笑顔で話かけてくる。「日本の東京からきたのか。よいところに住んでいるね。俺は先日このデジタルカメラ(オリンパス製)を買ったよ。よいカメラだ。」相手が言うことはわかるが、こちらからうまく伝えられない。残念!。

アイガー(3970m)
 一番多くシャッターを押したのがアイガーだ。現地の7日間は晴天で下界は風がなかった。しかし、山頂付近は雪煙が上がっている。なにかアイガーに厳しさを付け加えようと、この瞬間を撮る。

自称:Dグループ
 「もう来るチャンスがないかもしれないから、部屋に飾れるようなポートレートを撮ってくれ」と中川さんに頼まれる。背景がポイントになる。全スキー場のベストポイントを探す。グループ全員で撮ったのはミューレンの村はずれにあるシルトグラートのレストラン前である。”アイガー””メンヒ””ユングフラウ”の三山をバックに撮る。
 はじめ自称:Dグループと考えていた。しかし、4年ぶりに会ったメンバーの上達ぶりに驚いた。例えば、長島さんは70才の時、ボーゲンで何とか滑れる程度だった。74才の今は、上級コースでも滑れる。特訓をやっておられるわけではない。上達の秘訣は研究熱心。スキーの原理をよく理解しておられた。

<記:大澤 敏夫---2003-03-05>