アイガー


 スキー同好会の企画に参加してスイスに初めて出かけた。真冬のヨーロッパ・アルプスの写真が撮れると思うと胸が高鳴る。ここ2〜3年の天気実績をインターネットで調べる。2月に7日間現地に宿泊すれば2日か3日は太陽が顔を見せるであろうと予想する。予想に反して7日間とも晴天であった。早朝、下界に雲海が発生した。この雲海とアイガーを撮る。有名な北壁は標高差1800mの岩壁で、アルプスで最も困難な登頂ルートと言われている。岩壁は切れ落ちているため雪がつかず、北側で光があたらないため写真では黒く写る。標高3970mのアイガーは4000mクラスの山々に囲まれ、意識して写真を撮らないと目立たない。

<記:大澤 敏夫---2003-02-26>