アルプス


 上の写真は、フランスのシャモニーからケーブルで上れる最高地点、「エギュイーユ・デユ・ミディ(3,842m)」の展望台からからモンブランの方向を眺めたものです。手前の山は「モンブラン・デユタキユール(4,248m)」です。「モンブラン山頂(4,807m)」はガスがかかっていて見えませんでした。大勢の登山者が雪の急斜面を登っているのが見えたので、写真を撮ったのですが、説明しないと、どれが登山者か、どれが歩いた跡なのか判らないと思います。
 この展望台では、帽子が飛びそうな強風が吹き、寒さも素手が金属に張り付く寒さでした。空気が希薄なので、急ぎ足で歩くと、気分が悪くなり高山病の気配を感じました。何回も急速に呼吸して正常に戻します。
 私は積雪期に富士山に登った経験がありますが、そのときは御殿場駅から2日かけて歩いて登りました。九合目から上では、大変息苦しく、一歩登るのに何回も呼吸したことを覚えています。その時の富士山山頂周辺はブルーアイスに覆われ、研ぎ澄ましたアイゼンの歯が、ガラスの上に乗った感じで、ほとんど潜ったように見えなかったことを覚えています。しかしこの写真を撮ったときの山の斜面は、7月3日だったので、ブルーアイスではありませんでしたが、登山者は皆アイゼン(クランポン)をつけ、アイスアックスを使いながら登っていました。
  
 高山植物のリンドウ科ゲンツイアナケアエ、「ゲンティアナ・ウエルナ」の濃紺の花は、実はスイスのマッターホルンの山麓を、シュワルツ・ズィー(2,582m)からステッフェルアルプ(2,199m)までの間で見た花です。この花はモンテローザに近い、ゴルナーグラードからの下りでも多数見かけました。マターホルンが逆さに写るリッフェル湖のあたりにも見られました。
  
 この他にも多数の山の景色や花の写真がありますが、まだ未整理で公開していません。もし見たい方があれば、いずれご覧に入れます。参考までにリッフェル湖に写るマッターホルンの写真を掲載します。

<記:加島 清美---2002-07-16>