ETC割引実験、全国拡大へ
首都高、日・祝に距離別料金

 国土交通省は8日、高速道路の渋滞解消などに向けて、今月下旬からノンストップ自動料金収受システム(ETC)利用車を対象に、全国の高速道路で順次、割引実験を実施すると発表した。

 このうち、2008年度を目標に距離別料金制の導入を目指している首都高では8月ごろから、日曜、祝日に距離に応じた料金体系を採用するほか、都心の交通量を抑えるため、東京湾のアクアラインや圏央道などを利用する車についても、割引を始める。割引幅はいずれも未定。阪神高速道路では今月24日から、大阪地区に加え、神戸地区でも3段階の利用距離別料金体系に切り替える。

 また、地方では、高速道路と並行して走る国道への車の流入を抑え、住環境の悪化を防ぐため、今月24日から全車両を対象に深夜割引の時間帯を拡大。現在、東名高速道路上り線の裾野IC(静岡県)―東京IC間で降りる車両で、3割引きとなる深夜割引の時間帯(午前0〜4時)を、午後11時からに前倒しし、8月から、同10〜11時の時間帯も2割引きとする。

 さらに、交通量が増える日曜、祝日についても、東名高速道路上り線で静岡IC―厚木ICから午後8〜10時に入った車の料金を5割引きに。中央道の小仏トンネル(東京都、神奈川県境)、関越道の花園IC(埼玉県)、中国道の宝塚IC(兵庫県)でも同様に実施する。

読売新聞(2007-06-08)