自作パソコンの故障

 '05年の暮れ、息子が故障して使わなく成ったディスクトップ自作PC(インターネットオークションで購入)をもらってきた。故障状況は時々フリーズ、うまく再起動しないなどの不具合で、やむなく新規のディスクトップPCを購入し、不要になった。
 このPCの性能は、小生が使う5年前のPC(ペンティアムV866MHz、CD-RWのみ)より遙かに高性能で、CPU:ペンティアム4 3.2GHz、HDD:250GB、メモリ:1GB(512MB×2)、DVD-ROM、DVDマルチドライブ(DVD2台)、グラフィックボード、TVキャプチャーボード付きで有る。

 今まで小生が経験したPCいじりの実績は、HDDの故障や容量アップでの交換、メモリの増設、CPUアクセラレータによるCPU能力アップ交換などで有る。

 早速、故障PCの修理をすべく調査するも原因がはっきりしない。闇雲に部品交換するのも脳がない。パーツを一つずつ外してテストするのも根気がいる。
 そこで今回初めて、近所のパソコン量販店に修理を依頼することにした。PCを持ち込み修理料金を確認すると、不具合点検:8,500円、部品交換組立(新規に一式組立も同額):8,500円、OSとドライバインストール:8,500円の基本料金合計は25,500円、プラス交換部品代金でした。

 このPCにはOSが無いので、WindowsXP SP2 Pro OEM版(自作者に廉価で提供)を購入することにしたが、OEM版はHDDかメモリを同時に購入しないと販売していない。そこで80GBのHDDを同時に購入して、Cドライブ( C:\ )にすることにした。当然既存の250GBはDドライブとした。

 余談ですが、Dドライブ250GBの使用目的は、昔買いためたLD(30p:両面2時間、20p:片面15分)が有って、これを再生するLDプレーヤーが、だいぶ老朽化して“くたびれて!”来た。このコンテンツを何とかDVD+R2層に書き込んで活用したい。また、100枚以上有る音楽CDや音楽カセットテープを“お好み編集”して、活用したいなどの狙いがある。

 修理結果
 1. メモリ512MB不良:交換
 2. グラフィックボード相性不調?:撤去(オンボードのグラフィック使用)
 3. DドライブHDD用SATA信号ケーブル不良:交換

 量販店での原因究明経過
 CドライブにOSをインストールして作動した結果、BIOS<<注-1(ここをクリック)>>のエラー3回、画面が消えてしまう事が2回発生。原因究明テストとして、グラフィックボードとTVキャプチャーボードを取り外して運転した結果、当初は良かったがやはりNG。マザーボードへの組付けミスも考えられるため、マザーボードから構成部品を外して再組付け後、2枚挿してあるメモリを1枚ずつ外してテストする。その結果、1枚のメモリ(512MB)を外すと不具合が出ない。このNGメモリを他のテストPCに取り付けて作動するとNGが再現した。よってメモリ512MBを交換。また、グラフィックボードを組み付けると相性のためか不安定になるため撤去して、マザーボードのグラフィック機能(ディスプレー出力)を使うことにした。
 その後、作動テストを続けると、今度はDドライブ250GBのHDDがBIOS起動途中で認識せず停止。HDDを取り外して、単体ベンチテストをすると異常なし。そこでHDDのSATA信号ケーブル(マザーボードとHDDを接続)を交換してテストするとOK!!・・よって信号ケーブル交換。

 改善項目
 このPCには大型のCPUクーラー(吸気10pファン、冷却羽根付)が取付て有って、回転騒音が大きい。また、ケース排気ファンが設置していない。これらによる夏場の温度上昇が気になる?
 対策として、大型のCPU静音クーラー(吸気12pファン、冷却羽根付、1300rpm、16dBA)に交換。あわせてケース排気8pファン新設(18dB、静音を狙って1600rpm・・通常は2500rpm位を使うらしい?)。
 これらの変更は、あくまでユーザーの判断であって、総合性能の影響はカン!?で有る(夏場に温度測定をしてみることにする)。
 自作PCは、各パーツ自体は保証されていても、組み合わせ自由な反面パーツ同士、ドライバ同士、パーツとソフトなどの各相性、温度など全体の機能性能については検証・保証も希薄だ。オークションで購入する自作なども、これらの総合検証は不十分だと思う。
 これとは違いメーカー製の市販PCは、例えばケース内の温度をみても、各部品の発熱量、室温、ファンの冷却効率などを考慮してテスト検証。CPU70℃以下?、HDDなど50℃以下?に成る様にして発売すると思う。また、販売価格などの配慮から個々の部品性能は押さえていても?総合性能できっちりとまとめている。この方が問題も少なく、保証やサポートめんに優れていることは言うまでもない。

 修理完了テスト
 これらの修理に20日を要し、修理が完了した。受領前にお店でテストを行ってビックリ。ヘッドフォンマイクを使い、サウンドレコーダーで録音再生が出来ない(スタート→プログラム→アクセサリ→エンターテイメント→サウンドレコーダー)。録音再生不能は、インターネット電話などが不可を意味する。設定を色々試みるが結局NG。仕方なく、録音再生機能が必要に成ったら、USB接続のヘッドフォンマイク取付機器を使用することにする。

< 参考 1 >修理状況画像
1修理費


2不良メモリ


3グラフィックボード


< 参考 2 >SATA
 本文では触れていないが、SATA(シリアル・エーティエー)には、SATAとSATA2の信号転送速度が違う2種類が有る(2が高速)。この違いは、信号ケーブルにも2種類有ることを意味する。SATA2信号ケーブルは、当然SATAにも共用対応する。
4SATA2ケーブル


< 参考 3 >全世界のPC出荷台数
 この台数には、自作PCは含まれていないと思います?・・PCの出荷台数が増えると比例して故障も増えるでしょうね!

 '06年1月の報道によると、'05年の世界におけるPCの全世界出荷台数は、2億1,853万3,000台で、前年比15.3%増と高い伸びを示した。国内の出荷台数も7.5%増と、'04年(3.8%増)、'03年(2.9%増)という低成長から脱しつつある。

山下 岩男(2006-02-06)