ウイルスバスターの障害

 すでに4月23日(土)、テレビ報道でご承知の方も多いと思いますが、知人に標記の実害が出ました。参考にお知らせします。

<4月24日(日)新聞情報>
 ウイルスバスターの障害
 コンピューターウイルス対策会社「トレンドマイクロ」(東京都渋谷区)のソフト「ウイルスバスター」の更新ファイルの不具合が原因で、23日(土)午前、パソコンが正常に作動しなくなる障害が全国で発生した。
 週末のため大きな混乱は起きなかったが、専門家からは、「ネットワーク社会が抱える脆弱(ぜいじゃく)性の一端が示された」として、対策を講じる必要性を指摘する声が上がった。
 同社によると、午前7時半ごろに配信したパターンファイルのため、「ウィンドウズXPサービスパック2」を使ったパソコンで、処理速度が極端に遅くなったり、動かなくなったりする障害が起きた。
 午前11時ごろに復旧用ファイルを配信、午後には障害の多くが解消されたとみられるが、個人利用者や企業から4/23だけで7万件を超す問い合わせが殺到した。

<4月23日(土)レンドマイクロ社の報道>
 弊社対象製品にて、ウイルスパターンファイル 2.594.00へアップデートした直後からコンピュータのCPUが100%の状態となり、コンピュータの動作が著しく遅くなります。 対応方法は、ウイルスパターンファイル 2.596.00(日本時間:AM11:00頃公開)にて問題を修正し、この2.596.00へアップデートできている環境においては、本問題は発生いたしません。
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 この件ですが、 我が家のPC (ソニー バイオ:Win2000をマルチブートでWinXP Pro SP2を通常使う設定) は、この対象のウイルスバスター2005を使っています。
 昨日(4/23)朝、PCをONにして自動でパターンファイルを更新しましたが、不具合は発生しませんでした。
 しかし、知人が使うPC(NEC PC−VC500/6D)を朝起動すると、まもなく時計も動かない状態でフリーズして、PCリセットもOFF操作も出来ないとの電話を頂きました。電話で強制停止方法として、PCのメインスイッチを数秒押して電源を切りました。
 その時は、HDDかOS(WindowsXP SP2)のトラブルではないか?と話しました。その後NHKニュースで上記の報道を聞き、知人に電話を入れました。対策を話しましたが、理解が難しく?!結局、本日(4/24)朝から知人宅(車で40分)に修理!?に行ってきました。
 内容は、通常モードで起動しますが、まったく作動できずフリーズ状態でした。再度F8でセーフモードでPCを再起動し、トレンドマイクロのパターンファイルを削除して、正常に戻りました。
 この知人は、ウイルスバスター2004(旧バージョン)でした。PCが正常に起動後、2004を削除。最新の2005をインストールしました。
 参考:ウイルスバスターは、年会費3,000円で毎年恒例のバージョンアップは無料。

 今回の件では、大変影響が大きいと思います。
 PCに不慣れな人は、セーフモードで起動することやパターンファイル削除など説明しても難しい様です。
 ましてパソコンを新規に購入した初心者は、WindowsXP SP2です。それがNGでは困ったものです。
 世の中には、困った人が多いのではないでしょうか?

 本日(4/24)の報道では、パターンファイルをテストしないで配信したようです。今回は、ウイルスバスターでしたが、いつ自分が使うソフトが同様の障害を起こすか分かりません。十分な対応が待たれます。

山下 岩男(2005-04-24)