"ほったらかし温泉"てなあ〜んだ?

 「ほったらかし温泉」と言う耳慣れない一風変わった名前の温泉、オープンが半年前だそうである。私の所属する山の会、東京野歩路会の仲間25名程で4月10日〜11日に山梨市の兜山と棚山の縦走登山を行い下山口の「ほったらかし温泉」で縦走の疲れを癒しました。

 温泉の場所は甲府盆地の北東方向にある山梨市の西方の丘の上にあり甲府盆地を取り囲む南アルプスの雪山、八ヶ岳、奥秩父、奥多摩、秀麗富士山と言った山々がぐるりと一望出来、又眼下を見下ろせば桃の花がピンクのじゅうたんを敷き詰めた様に広い甲府盆地を埋め尽くしている。やがて夕闇が迫ると街の明かりが次第に明るさを増し甲府盆地の夜景の競演のスタートとなる。11日の日曜日は「信玄公祭り」「諏訪大社御柱祭り」「白根桃源郷マラソン」とイベントが多く温泉の混雑も半端じゃなかった。

 さて、ほったらかし温泉の言われですがバブルの時期に日東興行小佐野会長の肝入りでゴルフ場建設が計画されたがバブルが弾け中止になり此処の地主もその土地を「ほったらかし」そのままにして置いた事が語源の様です。最近になって近くのホテルで掘削し温泉が出たのでそれではと此処の地主も掘削したら見事に温泉が湧き出たそうです。
 上下2段の露天岩風呂があり更に年内に木造の浴場を稼動させる予定だそうです。駐車場も砂利でホコリが立ち浴場もプレハブで簡素な作りだし決して今風の豪華な感じでない所がお気に入り。
 帰宅後家内と2人、晩酌の肴にほったらかし温泉の話をした所大いに興味を示したので次週箱根荘の予約が取れていたので早速、山梨迄足を伸ばしほったらかし温泉を体感、大いにご満悦の様であった。
 お客の声「500円でこんな景色を眺められるなんて最高」「甲府の夜景大の字も綺麗」「富士山はいくら眺めても飽きないね」等々。

 最適期は桃の満開時4月初旬〜中旬桜より1週遅れが目安。桜なら武川村の実相寺山高の神代桜。久遠寺の枝垂れ桜、高遠城址公園のこひがん桜等とセットにしても良いでしょう。
 山梨方面お出掛けの節、時間があったらお寄りになっては如何でしょうか。      

《 交通案内 》
中央高速一宮ICを降り山梨市方面に向かい最初の信号を右折直ぐ次の信号を左折後はひたすら北上中央線の線路を跨げば直ぐ山梨市駅前左に駅を見ながら西へ山の中腹に茶色の立派な建物これがフルーツ公園急登の狭い道を登り公園の横を抜け専用道路を進むとそのまま駐車場に入る。

記:森山 精也(2004-04-22)