100%発芽の工夫<< 野菜の種>>

 少量作付けする野菜の種は、使い切れずに残り古種となる。
 経験的には新種は2年間は発芽OKのようである。但し、保管場所が本来なら冷蔵庫の中が良いようだが、暗い湿気のない戸棚に保管すれば、2年間は大丈夫である。それより古いものは捨てること。
 発芽し難い品種がある。ホウレンソウ、シュンギクは外側に固い殻があって、それを突き破って発芽するのが一般的に難しい。畑に直蒔きすると良くて60%位の発芽になる。
 そこで右図のように2枚折りの手拭を湿らし(軽く絞った程度)、そこに種を並べてかぶせ、洗面所等の日の当らぬ所で、霧吹きで乾燥せぬように2日間置けば、100%発芽する。
 これを畑に密植せずに蒔くとよい。(タオルは毛羽立ちの間に種が入り取り出し難い)
 ホウレンソウは特に酸性土壌を嫌うので、二つ握り/uの苦土石灰と窒素系肥料をたっぷり、7日前にすき込んで、芽出し種を蒔けば、発芽も早く、生食出来る柔らかいホウレンソウが取れる。
 玉レタス、リーフレタス、サラダ菜は、発芽に日光が必要なので薄く土を掛けると良いと書いてあるが、現実には種が露出したりして巧くいかない。上記の方法なら100%OKである。

記:(ホンダ農を楽しむ会会長) 斎藤 肇(2004-03-19)