パソコン トラブルで苦戦

 我が家のWindows2000 VAIOパソコンのCD-R/RWドライブが認識しない故障で、この1週間苦労しました。

 状況をデバイスマネージャで調べると、DVD/CD-ROMの SONY CD-R/RWに 「!」マークが表示され、全く認識出来ない。セーフモード(注1)にしてドライバーを削除、通常モードで再インストールしたが、改善されませんでした。仕方なく、3年前PCを購入した当時のリカバリーCDで再インストールを実行。これは、PCが3年前に戻っただけで、現状環境とはほど遠く、現状まで戻す作業が大変でした。再インストール後、PCメーカー標準添付の不要な“おまけ”ソフトの削除、日常使うソフトの追加インストール、インターネット接続、Windows Update、各種設定を経て、デバイスマネージャを見ると「!」マークも無く、正常に戻り一安心でした。

 しかし、使い始めるとPCスタンバイキー(システム全体を一時的に停止する機能)が動作できず、追加ソフトのボイス一太郎11 ATOKI14辞書のPC画面右下表示パレットがON、OFFしても表示が変わらず(文字は打てる)異常でした。

 そこで原因追及のため、再度リカバリーCDをインストールし、どのソフトがバッティングするかを探りました。結果、CD-R/RW書き込みソフトEasyCD CreatorのVer.4.02Cを5.0にバージョンUpしたこと、Windows Media Player4.6から9.0へのバージョンUp、ボイス一太郎11が関係することを突き止めた。そこで、ボイス一太郎のみを残して、他の2つはバージョンUpの導入を止めたが、これらの追求にリカバリーCDを4回もインストールする羽目に成った。(一度インストールすると、削除しても改善しない)。

 苦労して快調に成った現状のWindowsOS、アプリケーションソフト、各種の設定をそのまま、“HDD丸ごと”バックアップすべく活動を開始。
 たまたま出かけた家電量販店に、シマンテック社ノートン・ゴースト2003“特別優待版”(廉価版)を見つけて購入した。先のバージョン2002は、Windows上での操作が出来なかったが、2003からはWindows画面からHDD丸ごとバックアップ操作が可能と成った。しかも、この操作で作成したCD-RをCDドライブに入れて、PCを再起動すると自動起動する“ブータブルCD”に成るのも嬉しい。

 実際使ってみたノートン・ゴースト2003について述べると、HDD丸ごと(C:¥・D:¥、合計5.35GB)をWindows上からバックアップを開始するとPCが再起動。MS-DOS(注2)上で、CD-R(700MB)5枚に自動圧縮してバックアップできた。しかし、その後のバックアップ完了ブータブルCDの良否テストで苦戦。

 完了したCDテストは、ドライブに入れて再起動。画面はすべて英文で、PCメーカーのリカバリーCDの様な和文表示ではない。またステップ毎の画面説明が取り説にも無い。例えば、ただ単にエンターキーを押せばすむ箇所でも理解できず戸惑い、“終了、閉じる”なども“Exit、Close”ではなく“Quit”と見なれない表示に戸惑う始末でした。

 そこで、シマンテック社サポートに電話を入れましたが、話し中で接続できず、約1時間ダイアルしてやっと接続。「取り説の追加」を求めたら、「サポートでまとめたものが有るので、それをEメールで送ります」との回答を得た。庶民には、英文が理解しづらく!使いにくいソフトだが、取り説さえ有れば簡単に操作できる。余談ですが、単にエンターキーを押せば良いような画面は、表示しなければ良いと思うのですが!?うまく行かないものです。

 肝心のバックアップテストは良好でした。今後HDDのトラブルが有って、再度これを戻す復元が、どのように成るか楽しみです!?

< 参考 >
 PCをMS-DOS環境で使う場合、無線キーボードやUSBマウスは使えない(PS/2マウスは可)。我が家のPCは、USBマウスのため操作不能でしたが、キーボードのTabキーと矢印キーのアップ・ダウンで十分操作できた。また、このソフトはUSB外付けHDDなどにWindows上からシステムを丸ごとバックアップ可能。システムの復元は、FD起動デスクを使いMS-DOS環境から行う。
 圧縮書き込みは、PCにインストールしてある既存のソフトを使わず、ゴーストで直接書き込む。従って、各自のCD-Rドライブがこのソフトに未対応では、書き込みができない。
 ゴースト対応の可否を調べるには、下記のURLを開き情報確認が必要。
 我が家のCD-R/RWは、2002の一覧で対応していた。しかし、2003には載っていませんが、書き込みはOKでした。

 Norton Ghost:URL(ここをクリック

 Ghost対応CD-R/RWドライブを調べる:URL(ここをクリック

注1)セーフモード
Windowsが正常に立ち上がらなかった際に現れる、緊急避難的な起動状態。起動に失敗する原因は、各種の周辺機器を利用するドライバの読み込み、各種設定の不具合などである。そのため、セーフモードでは、それらの拡張機能を極力はずし、必要最小限の構成でWindowsを動作。不具合がどこにあるか調べるなど、最低限の操作ができるように成っている。解像度640×480ドット(256色)表示をはじめ、ネットワークやCD-ROMドライブを利用できない、などの機能制限がある。

注2)MS-DOS(エムエス・ドス)
Microsoft Disk Operating Systemの略。単にDOSと呼ぶことも有る。もともとIBM PC用に開発され、PC-DOSとして発表された。従来のMS-DOSの機能はWindows 95に吸収されている。しかし、その後のPCも基本的な部分では、MS-DOSが使われている。

記:山下 岩男 (2003-10-30)