Windows98/Meセキュリティ修正打切り

 Windows2000搭載の我が家のPCも、今年で3年目を迎えましたが、報道によると、マイクロソフト社はWindows98は2004年1月、Meは2004年12月でセキュリティ修正の打ち切りを表明した。Windowsユーザーは、「バージョンアップ」か「サポート無しで使い続ける」かの決断に迫られる。
 バージョンアップは、Windows2000かXPにするしかない様だが、旧PCにNT系のOS(Win2000、XP)をインストールした場合、リスクとしてドライバーやアプリケーションソフトの整合性が有って、これらも併せてバージョンアップしないと完全に動作するかは疑問である。ただ単にOSのバージョンアップだけでは、危険が伴うと思います。
 しかし、“案ずるより産むが易”方式!?で、まずOSをインストールして、不具合箇所を手当てした方がわかりやすいかも知れません?。

 マイクロソフト社は、製品サポート指針を2002年10月に公開した。これによると、サポート期間や修正プログラム提供期限は、無償サポート期間を5年とし、その後2年間は修正プログラムの提供と有償サポートを継続。
 さらに、個別契約を結んだ企業は、8年目以降もサポートを続けると規定した。ただし、この新しい方針の対象となるOSは、Windows2000とXP以降の企業向け製品で、Windows98やNT、Meなど旧製品には適用されない。

<参考>Windows系とNT系
 Windowsは、MS-DOS(注1)上でマルチウィンドウ環境を実現するためにMicrosoftによって開発されたオペレーティング環境。初期バージョンは、'83年に発表され、一躍有名と成ったWindows95は、'95年11月23日に発売された。
 また、Microsoftは、パーソナルユーザー向けのWindowsシリーズとは別に、主にビジネスユーザーをターゲットとした完全な32bitOSであるWindows NTを発表した。
 Windows NTの初期バージョンはVer.3.1だが、これが'94年末にVer.3.5へとアップされ、更に'96年末にNT4.0の日本語版が出荷された。
 Windows2000は、別名:NT5.0、WindowsXP:NT5.1に相当する。

(注1)MS-DOSは、Microsoft Disk Operating Systemの略で、単に“ドス”とも言う。 MS-DOSは、Microsoftが開発した8086系CPU用のディスクオペレーティングシステム。'81年にIBM PCと同時にVer.1.0が発表され、PCの基本ソフトとして長らく使われ、MS-DOS日本語版Ver.6.2までバージョンアップして発売された。
 その後、従来のMS-DOSの機能はWindows95に吸収されているが、現状のWindowsPCで「プログラム」→「コマンド プロンプト」の表示画面は、まさしくMS-DOS画面で有り、Windowsの基本機能として今も重要な役割を果たしている。

記:山下 岩男(2003-07-03)