ETC利用考

 ETCとは、高速道路の料金所ゲートに設置したアンテナと、車両に装着した車載器との間で無線通信を用いて自動的に料金の支払いを行い、料金所をノンストップで通行することができるシステムである。導入のねらいは、1レーン当たりの処理能力が従来の2〜4倍に向上。料金所渋滞の緩和や、排気ガス・騒音の低減などにつなげることである。

 昨年12月30日川越ICから関越道に入る時、 料金所の中央レーンに入ると開閉バーが閉まっている、 あわててバックし、よく見ると"ETC専用レーン"と書いてある。 この時初めてETCの導入を知る。

 2月18日戸隠にスキーに行った時、柳沢さんがETCを利用していると聞く。 私は年10万円位有料道路代を支払っているのでメリットを求めてETC利用の検討を始める。

 「今ならETCで高速道路がお得!」というキャッチフレーズで平成16年6月末まで通行料金20%割引。但し、対象の日本道路公団・首都高速道路公団・阪神高速道路公団での割引上限が各公団共1万円となっている。

 ETC導入までの手続きと所要費用を柳沢さんに聞いた。

 「小生は鶴ヶ島のイエローハットで調達しましたが、 同じく鶴ヶ島のホンダクリオでも扱っています。 まず自分のクレジット会社からETCカードを発行して もらいます。それを持って車載器の注文をして登録に10日 ぐらいかかるかな。その後、車載器をセットアップしてもらいます。 車載器には一体型とセパレート型の二つのタイプがあって、一体型 の方が安くて3万円程度ですが設置場所に制限があるという ものです。(フロントウインドウの所に設置) 尚、一連の手続きが終わったら道路公団へ割引の申請をすれば 20%OFFになります。」

 これでは、車載器の価格3万円を回収出来ない。 ハイウェイカードの場合、5万円券で8000円(16%)割引である。 ETCを導入する個人的メリットは、 渋滞する料金所を短時間で通過し、 快感と優越感をゲットする、これをお金で買うことだ。 特に、慢性的に渋滞が激しい都内居住の方には魅力的かもしれない。

 ETCを導入した柳沢さんの感想を聞いた。

 「1ヶ月前にETCを設置しての感想ですが、小生はこの間に 長野方面に4回行っていますから有り難味を感じていますが、 割引で元が取れる事は毛頭考えていません。 しかし今回の設置に至るもろもろの手続きやら総額3万6千円 かかったことなどを考えると、このままじゃとても思うようには 普及しないなと感じています。 やっぱり新車には組み込まれていると言う風にならないと だめでしょうね。後づけでも良いけど今は高すぎる。1/3ぐらい にしないとね。 ただゲートを通過する時の優越感はありますよ。」

 ETC導入の社会的メリットを出すためには、自動車業界を巻き込んだ 総合的追加施策が必要ということである。お役所仕事ではあるが期待を持って今後注視して行きたい。

<<ご参考: 下記をクリックし,ホームページの左上部にあるETCの画像を
     クリックして下さい>>
        http://www.jhnet.go.jp/

記:大澤 敏夫/柳沢 孝(2002-03-10)