Living Will

 1月15日〜17日、スキー同好会10数名が参加し、白馬(ハクバ)・八方スキー場に出かけた。車が白馬に近づくにつれ北アルプスの白銀の山々が雲間に時々望めた。気持が高ぶる。10時ころから滑り始める。スキー場の核心部にあたる上部は既に厚い雲に覆われている。リフトで上昇すると雲の中は雨が降り始めている。この雨は2日間続いた。スキーを始めて35年になるが1月のベストシーズンに2日間続けて雨に降られたことは初めての体験である。地球温暖化に伴う異常気象の影響か、よほど強力な雨男がいるせいであろう。そのため、10数人が2日間ログハウスの宿で暖炉を囲んで談笑しながら過ごした。ポスト会社人生では日頃話し合う機会がほとんどないので貴重な時間であった。

 この時談笑した中でポイントとなる話題が2つあった。
 1項は、「車が運転出来なくなったらどのようにして生活するの?」
 2項は、「体が動かなくなったらどうやって生活するの?生きがいは?」
 ・・・・・・であった。
 1項については駅近くのマンションに住むなどいろいろ対応策が考えられる。しかし、2項になると、究極の姿が植物人間であり、ボケ老人である。周りの人たちに迷惑をかけるだけで本人の意志は全くない。
 「この意志のない人生の解決策はないの?」ということになって、"Living Will"を勉強してみようということになった。

 5年前日本溶接協会自動車部会の会合で、同会の顧問をされている溶接関係者なら知らない人がいないくらい有名な先生がおられた。部会の会合の時、この先生と親しく話をする機会があった。先生は70才をすぎて大手術をされ生きることについていろいろ考えられたという。その結論が「これですよ!」とLiving Will(尊厳死の宣言書)を示された。

 "Living Will"を直訳すると、「意志をもって生きよう!」と解釈出来る。  心に響く素晴らしい言葉ではありませんか。

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記:大澤 敏夫(2002-01-18)/p>