新種ウイルス「ニムダ」に注意!
「コードレッド」より強力!

  9月19日以降、各報道機関の情報で、多くの方々がご承知と思います。
 このワーム型「ニムダ」は、あらゆる種類の悪さをする、大変悪質な物だそうです。

  "W32.nimda.a.mm"( ニムダ ) は、コード・レットに似たウイルスで、自己増殖力が強く、サイトを閲覧しただけでパソコンに感染し、メールからも同様です。  ただ、感染しても画面には変化が現れないため、発覚が遅れるケースが多い。 その感染したパソコンから、「 readme.exe 」 添付ファイルを送信し、データの一部を破壊する。 「アウトルック」、「アウトルック・エクスプレス」は、添付ファイルを開けなくても、本文を見ただけで感染する。・・・ようです。 それにしても「サイバーテロ」と言っても良いほどの深刻な被害のようで、サーバー、クライアントPC双方に感染します。 感染例は「マイクロソフト・ネットワーク」 、「トヨタ自動車」、「毎日新聞社」、「各省庁」・・・と多方面に渡ります。 また、MSN 社のサーバーが9月18日PM 11 時頃ワームにより、ホームページを閲覧していた多くの人達?に、感染したとの情報もあります。  今のところ、感染したら「修復方法は無い」。・・・ とのことです。

 感染を避けるには、
 1. IE(インターネットエクスプローラ)のSP2へのアップデートが必要
 ■ IEのバージョンを調べる方法
   ・IEを起動
   ・メニューバー、ヘルプをクリック
   ・バージョン情報
 ■ IEアップデート方法
 *Internet Explorer 5.01 SP2へアップデート(下記は終了しました!)
 http://www.microsoft.com/downloads/release.asp?ReleaseID=28910
 *Internet Explorer 5.5 SP2へアップデート(下記は終了しました!)
 http://www.microsoft.com/downloads/release.asp?ReleaseID=32082

 2. 駆除ワクチンソフトの活用
 ■トレンドマイクロ社の駆除情報(下記は終了しました!)
 http://www.trendmicro.co.jp/nimda/

 この様に「ホームページを閲覧しただけで感染」などは、個人の対応能力を遙かに越えます。 また、ウイルスは、毎日10種類から15種類の新種が作られると推定され、感染する確率が高く「被害者」から「加害者」になることが考えられます。 ブロードバンド時代を迎え、「早く・安く」、だけでなく「安全な」も含めた対応が、ユーザーやプロバイダーに求められます。 個人においては情報の収集、ウイルス対応ワクチンソフトの導入、週に一度の「最新版」のダウンロードの実施。(私のPCは、自動ダウンロード設定で、週2回ほど更新されます)。 プロバイダーに求められることは、この種の問題でインターネットに接続されている公私が、全てのコンピューターに対し、対策を打つのは困難だと思います。 どこかに「関所」を設けて専門家の手により、阻止しないといけないような気がします。 プロバイダーは、「検閲の禁止」との関連で問題があるのかも知れませんが、これらを越えた管理(有料?チェック)が、今後求められると思います。 こんなワームが、次から次へとやって来てはたまりません。 「安全を買う」時代に突入か?。

記:山下 岩男(2001-9-22)