秘湯中の秘湯「カムイワッカ湯の滝」

 7月3日から12日にかけて北海道”山と温泉”の旅に出かけてきた、その時のこれはという情報を整理してみた。

 北海道は梅雨がないというので関東が梅雨の最盛期を狙って北海道行きを計画した。しかし、今年は6月末頃から北海道は梅雨のような天気が続き、青空を見ることがまれであった。オホーツク海側に4泊したが、最低気温が10℃、最高気温が17℃、かつ風が強くとても夏とは思えなかった。この時期、北海道へ来ている人に聞くと、全日空の超割とレンタカーをセットで利用している人が多い。6月30日から10日間、毎年片道1万円のサービスがあるという。

 カムイワッカ湯の滝
 知床半島の車で入れる最も奥にある。バスならウトロから45分。駐車場脇には簡易トイレ風の脱衣所がある。500円の貸ワラジを履く。幅10m位の渓谷をさかのぼって歩く。川の水は弱硫黄泉の湯である。成分に硫黄分が含まれているためか川底にはコケが生えていない。すべらないので安心して湯の流れの中を歩ける。約20分で滝に着く。この滝壷が温泉となっている。標高300mに位置しており、訪れた日は雲の中であった。湯加減はちょうど良い。川の中を歩き、かつ、平坦ではなくよじ登ったりするのでここまで来る人は若者が多い。 必然的に若い女性との混浴となる。

 野中温泉ユースホステル
 雌阿寒温泉内にある野中温泉ユースホステルに宿泊した。宿がないので仕方なく予約する。初めてのユースホステル宿泊である。ユースホステルというと学生用の宿と思っていたが一般客も泊めてくれる。すばらしいのは温泉である。 白濁した硫黄泉のどくどくと豊富な湯が木造りの浴槽に注いでいる。浴槽以外にも上がり湯用なのか豊富な湯が垂れ流しになっている。このあふれ出た湯を脱衣所の床下やトイレの床下に流し、床暖房を行っている。夏でもひんやりとしているこの地で暖かい床は心地よい。部屋は床の間付きの8畳間。 料理はお袋の味。1万円を出して、1泊2食付2名でお釣りがきたのにはビックリした。お勧めの宿である。

記:大澤 敏夫(2001-8-5)