パソコンソフト購入失敗事例

 ここ2年間で購入したパソコンソフトは10数件になる。その中で、明らかに失敗だと思うものがある。逆に、これは案外便利と多用しているものも2〜3ある。今回は、くやしい思いをした失敗事例を紹介する。

 今年2月から接続時間月10時間で電話代込み2500円のコースに入会する。 入会に先立ち、接続時間を管理するモニターをいろいろ探す。調べてみると、今は常時接続が主流になっており、接続時間モニターの需要は激減し商品が販売されなくなっていることがわかる。1月末、パソコンショップに行ってソフトをいろいろ物色していると、接続時間モニター付きのソフトがあった。このソフトは「ウェブワッカー4」という"インターネット1発高速化""ホームページ自動録画"などを売り物にしているものである。接続時間モニターも付いているので5977円で購入する。2月・3月・4月とこの接続時間モニターをチェックしながらパソコンを使用する。いずれの月も10時間以内の使用でインターネットの活用は十分と考えていた。4月末にJCBカード利用代金明細書をみると利用料金が月2500円のはずが3月は6500円、改めて2月をみると3276円となっている。プロバイダーのBIGLOBEに利用時間を確認すると3月は16時間9分、2月は11時間2分となっている。接続時間モニターの実績では3月は9時間21分、2月は5時間30分だったはず。この両者の時間差の原因を調べた結果、接続時間モニターはパソコン起動時には画面に表示されるが、接続を一度切ると画面から消える、消えると再度接続しても時間がカウントされないことが分る。 本来なら一度接続時間モニターを設定すると、画面に表示されようとされまいと接続時間をカウントすべきである。

 この接続時間モニターは使えないと5月に入って初めて気が付く。なお、利用しているBIGLOBEの場合は、接続時間実績など会員個人の情報は簡単にホームページで確認できるようになっている。この個人情報を確認すれば接続時間モニターは不要である。このソフトの売り物は"インターネット1発高速化"であったが、この機能は、1度見た画面はハードディスクに記録として保管しておく、次に、同じ画面を見るときは保管した画面を素早く出すという機能である。その結果、前回見た情報ではなく更新された情報を見たいときは「更新ボタン」を押して見ることが必要となった。ホームページの各ページが更新されている時には、全てのページを見るとき「更新ボタン」を頁ごとに押す必要がある。 この様にしてホームページを見ているとき、いくら「更新ボタン」を押しても更新されなくなった。これは、記録として保存したデータ量が膨大となり保管容量をオーバーしたためである。

 インターネットが早く見られるというセールスポイントが結局は使いにくい、なかなか見れないという現象になって跳ね返って来たことになる。こんなソフトはいらないとアンインストールすると、今度は、インターネットを見る機能に障害が出るようになっている。また、パソコン起動時に必ず画面にこのソフトを表示しないと、インターネットを見ることができない。大変残念なことであるが、このソフトとは、手が切れないことになった。

 私のパソコンに対する信条的な言葉は、「触らぬ神にたたりなし」である。少々の不便さは我慢してじっと耐えて使う。パソコンは手を加えれば、手を加えるほどトラブルでどうしようもなくなる。手を加えるときは人に聞くことである。決して自分から進んで新しいソフトの購入など行わないことである。

記:大澤 敏夫(2001-05-23)