“奥村土牛記念美術館”情報

美術館正面 奥村土牛画伯の作品「穂積」

 先日 奥村土牛の記念美術館へ行ってきました。小海線八千穂駅、佐久のI/Cから141号線を30分ほど下ったところです。

 信州の旧家をベースにした展示場であるため、天井が高くゆとりのある空間となっており、良い感じです。土牛は第二次大戦中と、戦後この旧家(黒沢会館)の離れに疎開していたとのこと。先の故郷創生の昭和60年に黒沢会館が寄進され記念美術館になったとのよし。土牛伯の素描を収集してあり、デッサンに淡い色をつけた素晴らしい作品が多数展示されています。

 素描のほかに「花」の展示もあり、やわらかい線とほのかな色合いが素晴らしい色をつけた完成品も何点かあり、代表的なものは「富士」を書いたもの。画伯もこの地が気に入ったらしく、文化勲章や天皇陛下より賜った「金杯」な どの展示もあります。土牛伯の物だけを集めたところは、全国でもここだけだそうです。

記:藤田 功(2000-06-30)